朝晩と涼しくなってきた8月29日、いつものさくさぽフリースペースで第16回おもちゃ病院を開催しました。今回はおもちゃ病院佐久始まって以来の大盛況 !? 15件のおもちゃ修理を受け付けました。なかには一度にたくさん持ってこられたご家族も複数あったので実際の来院おもちゃ数はもっと多かったです。1回の受付数を限定していたので「次回またお持ちくださいね」とお願いせざるを得ず、ごめんなさい。
そして、昨年6月の開院以来、おもちゃ病院佐久の来院おもちゃ数累計が100件に達しました! 100件目はアンパンマンの育脳キーボードでした。(特に記念品はありません(笑))
退院おもちゃの引き渡しも4件ありました。トイストーリー大好きな兄妹にしゃべるようになったウッディと立てるようになったバズを渡したらとても喜んでくれました。

このあと入れ替わりで、たまたま、また別のバズとウッディ(16-03,04)が入院しました。
<治療状況> 9月16日現在 すべての治療が終わり指定の返却日に返却可能です
今回は新たに3Dプリンタを使って部品を復元した事例(16-05,14)が2件ありました。また、木材部品を加工して復元した事例(13)、金属板を加工して復元した事例(15)がありました。

16-01 ドラムパッド
症状: 電源が入らない
原因: 内部の制御基板を中心に色々なアプローチで原因究明を試みたが、根本的な原因が不明
処置: (治療不能)
残念ですが、治療を断念しこのままお返しとなりました。

16-02 プーさん歩行器のハンドル
症状: 音がならない
原因: スピーカー接続線が断線していた 電池ボックスの電極が錆びていた
処置: 断線したリード線をはんだ付けした 電極をサンドペーパーで磨いた
元通りに音が出るようになりました。

16-03 バズライトイヤー
症状: 立てない 羽が出ずらい
原因: ①腰の部品内部が欠けて脚の部品を固定できず安定して立てなくなっていた ②羽は内部のバネが外れていた
処置: ①エポキシパテを使って欠けた部品を埋めたことにより脚の部品が固定され立てるようになった ②羽部品の内部で外れていたバネを装着した
バズがしっかり安定して立てるようになりました。羽もスムーズに開くようになりました。

16-04 ウッディ
症状: ひもが伸びたままになって、しゃべらない
原因: ひもの巻き取りと音声スイッチのリードの役割がある引きバネがちょうど真ん中から破断していた
処置: 破断したバネの交換は断念 持ち主様の了承を得た上で、ひも引き動作スイッチによる代替としてタクトスイッチを取り付けた
ひもを引いてのおしゃべりはできませんが、スイッチを押すたびに元のようにおしゃべりできるようになりました。

16-05 ボーピープ
症状: 右足が取れてしまった
原因: 関節部分が破損していた
処置: 破損した足首内部の接着剤を削り取り、3Dプリンタで足内形状に合わせた部品を作成して関節部分を復元した 左足も同様に処置した
取れた右足は元通りに直りました。右足だけでなく両足首の関節が動くようになりました。

16-06 アナ雪のヘッドフォン
症状: ヘッドバンドが折れてしまった
原因: ヘッドフォンを装着・位置調整する際に無理な力がかかって破断したと思われる
処置: 破断部を接着剤で接着固定 さらに耐久性を考慮して不織布を貼って接着剤コートして補強した
→ 返却日搬送中に衝撃で破損したため再度入院 破断面に金属線を埋め込みさらに樹脂板で補強して接着した
通常の使用では壊れないと思いますが、無理な力がかからぬよう注意して使用をお願いします。

16-07 アンパンマンの育脳キーボード
症状: 音が出ない がたつく鍵盤がある
原因: スピーカー接続ケーブルが基板との接続箇所で断線していた 鍵盤の根元部分でひび割れあり
処置: スピーカー接続ケーブルを新しい線材に交換した 鍵盤は無理に外すと他の部分に悪影響が生じる恐れあり、がたつきの修理は断念
鍵盤やボタンを押すとどれも元のように音が出るようになりました。

16-08 ジェシー
症状: ひもは動くが音が出なくなってきた
原因: 電池の電圧不足 3本とも1.2Vしかなかった
処置: チェック用電池で正常に動作することを確認した
持ち主様と一緒に動作を確認しました。電池の交換をお願いしました。

16-09 フォーキー
症状: フォークが台座からはずれてコードが出てしまった
原因: フォーク部分と台座部分を留めるねじが外れていたため抜けやすくなっていた
処置: 台座を分解して外れたねじを締めなおした
台座から外れないようになり、コードが露出することが無くなりました。

16-10 スリンキー
症状: しっぽが取れた
原因: スプリング状のしっぽがねじれて外れてしまったと思われる
処置: 元の穴にしっぽをねじ込んだ
首のひもを引いて胴体を伸び縮みさせながら進みます。胴体のばね部分で一部伸びきっている場所がありますが、こちらは治療はできませんでした。

16-11 ガブッチョ
症状: 電池を入れても動かない
原因: ①スイッチの接触不良 ②電池接触板の腐食 ③スイッチとモーターコードの経年劣化 ④釣り竿の重りの破折部品が回転板内に落ちて回転を障害していた
処置: ①スイッチ部に接点復活剤を塗布 ②電池接触板の研磨 ③電池接触板の再ハンダ付、劣化コード修復 ④釣り竿破折片除去及び破折部レジン固定修理
無事元通りに動くようになりました。

16-12 もぐらたたき
症状: 電池を入れても動かない
原因: 金属板スイッチ部分の接触不良と電池容量不足
処置: スイッチの金属板の曲がり具合を調整し、接点復活剤を塗布した
矢印スイッチをスライドすると時限スイッチが入り、モグラが頭を出す動作が元の通りできるようになりました。付属電池の電圧が1.2Vと消耗していたので新品の電池に交換するようにコメントを付けて返却します。

16-13 せんとうき
症状: 走らない
原因: ギアボックスを留めているツメが欠けていて固定できていない また、前輪部品が無くなってプルバック走行ができなかった
処置: ギアボックスは小さいネジで固定した 無くなった前輪部品は木材を加工し代用品を自作して取り付けた
プルバックして手を離すと元気よく良い感じに走るようになりました。

16-14 バイク
症状: タイヤがはずれた
原因: 軸を差し込むハブの根元部がタイヤとの接合部分で破断していた
処置: ハブとタイヤの間のドーナツ状の空間を埋める部品を3Dプリンタで作成し接着補強した
元通りプルバックで走行するようになりました。

16-15 ボイススタンド
症状: 音が出ない
原因: ボタン電池の電池ボックスのマイナス側端子が破断していた
処置: 手持ちの金属板部品を加工・調整して端子板を復元し、電線をはんだ付けした
正常に音声が出るようになったことを持ち主様にも確認していただきました。
<治療の様子>





















