レトロなおもちゃ

治療履歴

4月の定例開院日は都合がつかないとのことで、メールで直接修理依頼が2件ありました。そして偶然にも両方とも約30年前と50年前の古いおもちゃでした。

ひとつめの「ラジコンカー」は、お孫さんが生まれて最近動くものに興味を示したため、30年位前に息子さんに買ってあげたラジコンカーで遊ばせようとして物置から引っ張り出してきたところ、動かなかったので持ってこられたとのこと。抵抗やコンデンサ、トランジスタがぎっしり並んだ基板は最近ではほとんど見なくなっています。勢いよく走るようになって大変喜んでいただきました。

特に懐かしかったのは、「ウルトラマシン」です。ドクターが子供のころ、友だちみんなで遊んでいた任天堂製のピッチングマシンで、ピンポン玉風のボールが5,6mくらい飛び出します。こういう懐かしいおもちゃに再会し、分解修理して元通りに動くようにできることは、おもちゃドクターならではの喜びです。箱もきれいに残っており、持ち主様が大切に保管されていた様子がうかがえます。

持ち主様も大喜び
「王、田淵にチャレンジしよう」のキャッチコピーとともに往年の2選手の写真が。「ウルトラマシン」のロゴがどことなく「ウルトラマン」に似ているような?


<治療内容>

個別-03 ラジコンカー

症状: 動かない

原因: ①本体電源線のはんだ付け劣化による導通不良
②リモコン側、前後・左右コントロールスイッチの接触面に汚れ錆びがあり接触不良が生じ、信号が安定しない

処置: ①一度リード線を外したのち、再はんだ付けした
②接点表面をアルコールで払拭後、接点復活剤を塗布した

勢いよく走るようになりました。勢いが良すぎて走り始めにタイヤが空回りするくらいです。

個別-04 ウルトラマシン

症状: 動かない

原因: ①⾧期間放置によるモーターブラシの固着、接点不良 ②電源スイッチの接触不良および電池ボックスの接点板の錆被膜による接触不良 ③電池ボックスのマイナス線が接点板の穴にねじってあるだけではんだ付けなしの接触不良

処置: ①ギヤボックスを分解し、モーターに直接1.6V をかけて強制回転後、しばらく慣らし運転 ②接触面を紙やすりで研磨し、接点復活剤を塗布 ③ねじられたリード線を接点板にはんだ付け

元通りにボールが飛び出してきます。電子部品がなく昔ながらの単純な仕組みで、修理しやすかったです。


<治療の様子>


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