3/28にお預かりしたおもちゃの修理報告 リチウム電池の対応

治療履歴

 3月28日に第11回のおもちゃ病院を開院しました。5件の持ち込みがあり、1件が即日治療、4件が入院治療となりました。4件のうち2件は完治しましたが、今回は残念ながら2件が治療断念ということになりました。

 最近の電子的なおもちゃには使い捨ての乾電池に代わって充電できるリチウムイオン電池が使われることが増えてきましたが、リチウムイオン電池は便利な反面、取り扱いを誤ると大変危険なものなので、一般社団法人日本おもちゃ病院協会から、劣化したリチウムイオン電池を同等品に修理交換することはしないように指針が出されています。今回持ち込まれたキッズカメラは、まさにこのケースでしたので、残念ですが「治療不可」としました。持ち主様には理由と取り扱い注意の説明をして持ち帰っていいただきました。


<治療内容>

11-01 キッズカメラ

症状: 充電ができない。

原因: リチウムポリマー電池の劣化。電池のパッケージがパンパンに膨らんでおり、このまま充電を繰り返すと破裂・発火の恐れあり。

処置: 日本おもちゃ病院協会の対応指針に沿って治療を中止。持ち主様へ取り扱いについて説明した。

ともあれ、リチウム電池の不具合がこの段階で見つかって良かったです。

11-02 アンパンマン消防車

症状: 前進時におしゃべりや走行音がしない。カラカラと部品の異音がする。

原因: 前進時の音発生用リーフスイッチが破断していた。また破断部分がバネ状に残り、前軸の羽車と接触することでカラカラと異音が発生していた。

処置: リーフスイッチを新品と交換した。

これで、元通りの動作に復旧でき、カラカラ音もなくなりました。

11-03 郵便車

症状: 後ろに引っ張っても前に進まなくなった。

原因: ゼンマイのギヤボックス内部で小部品がずれてうまく動かない。

処置: ギヤボックス内部へのアプローチが困難(分解時の破損リスクが大きい)ため、治療を断念した。

ただし、後ろに引く時の加減でうまく前に動くこともあるようです。

11-04 トイレ

症状: レバーを動かしても水が流れる動作が動かない。

原因: 特に故障はしていなかった。 電池の入れ方が間違っていたのではないかと推測。

処置: 持ち主様に動作を確認してもらいそのまま持ち帰ってもらった。

もしまた不具合出たら持ってきてください。

11-05 ポケットピカチュウ

症状: 万歩計のカウントができなくなった。音が出ない。

原因: 万歩計の機械式センサ部のリードリレーが劣化していた。圧電スピーカーが破損していた。

処置: リードリレーと圧電スピーカーを交換した。

歩数をカウントするようになりました。音も出るようになりました。


<治療の様子>


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