7月26日開催の第2回おもちゃ病院で入院治療となっていた4件の修理が終わりました。かなり難しい症状のものもありましたが、どれも元通り正しく動くようになってほっとしています。分解するまでに手間がかかったり、相当する部品を復元作成したり、複雑で微妙な調整が必要だったりとなかなか修理のしがいがありました。





01 バズライトイヤー シャボン玉
症状:急に動かなくなった
原因:電源スイッチがさびて接触不良を起こしていた。また、電池が液漏れしていて電圧が低下していた。
処置:スライドスイッチの使っていない方の接点端子にリード線を付け替え、接点復活剤を塗布した。電池を新品交換した。
元通りに頭から勢いよくシャボン玉が噴き出すようになりました。

03 センチピード
症状:足の部分が引っ掛かってうまく動かない
原因:足に動力を伝える金属板がたわんでいた。12本の足の曲げ具合にばらつきがあった。モーターのリード線接続が単に線をねじっただけだった。
処置:①機械的不具合の調整=金属板のたわみを修正、左右の足の曲がり具合を初期状態に復帰、モーターとギヤのかみ合わせ角度を微調整、潤滑油を注油 ②電気的不具合の修正=配線部分のはんだ付け、電池ボックス接点の研磨と接点復活剤塗布
より動きがスムーズになるように足の曲がり具合をさらに微調整して、ムカデ(Centipede)のように床を歩けるようになりました。

04 ティラノサウルス
症状:左足首の部品が折れて歩けなくなった
原因:左足の木片部品が折れて無くなり、歩くための動力が左足に伝わっていなかった。
処置:欠損した部分を合板を使って作成し、プラスチックの薄板を表面にかぶせて補強し、左足を復元した。
元通り、のしのしと歩けるようになりました。

05 たまごっちユニ
症状:ボタンがへこんでいる
原因:Aボタン(左)とBボタン(中央)のシリコンスイッチが陥没して破損していた。
処置:別のおもちゃのシリコンゴム導電スイッチ2個を整形して移植した。
ボタンのへこみが解消し、正常に動くようになりました。